2007.08.11 14:46 (土)  映画

[映画 鉄コン筋クリート (原作:松本大洋、監督:マイケル・アリアス)]

不条理が不条理と戦う映画。

なんていうか、凄かった。
圧倒されているうちに終わってしまう。

初見のイメージは、とても綺麗な映像と独特のキャラクターと色使いのコントラストが見事だと思いました。

後は、シロ役の蒼井優さんの熱演が凄い。
かえって本職の声優さんだとここまでシロを演じられなかったのではないかと思わせるくらいのハマり役なのではないかと思います。


公式サイト:映画「鉄コン筋クリート」公式サイト(Flash必須)
原作:松本大洋「鉄コン筋クリート」小学館

<主題歌>
ASIAN KUNG-FU GENERATION 「或る街の群青」
<スタッフ>
監督:マイケル・アリアス、脚本:Anthny Weintraub 、配給:アスミック・エースエンタテインメント
<キャスト>
シロ:蒼井優、クロ:二宮和也






クロとシロ。
対照的な言葉。
表と裏、善と悪、という感じで比較として使われることが多いんじゃないかと思いますが、私はちょっと違う印象を受けました。

クロとシロが両方揃ってやっと一つ、てな部分は同じなのですが、一つのモノの裏表ではなく、お互いに分かれている”個”であるからこその存在というか。

「シロはクロのネジを持ってる」

という意味のセリフがありました。

シロの中には黒いネジ、クロの中には白いネジ。
つまりは、黒は黒という”個”でありそれ自体は不可侵なもの、でも大事なところは白いネジで繋ぎとめておかないといけないんだと。
黒と白は決して混ざる事はないけれど、どちらかがかけてしまうと”個”が存在しえなくなる。
ガラガラと崩れていってしまう。
そういう関係なんかな。


要は、両方混じりきってしまった時が大人ってことなのだろう。
それも、時と場合によって表面だけは黒くも白くも変化できるのが大人。
でも中身はもう黒にも白にも戻れない。
濁ってしまったものは、戻らない。
その代わりに”安定”を得る。
それが大人になる事なんだと言いたいのだろうか。

彼らが子供であるというのは片方だけでは不完全であるということを示しているのかもしれません。

それに、子供だって純粋に黒かったり白かったりはしない。
大抵は他の色が混じっている。
だからこそ、この二人は特別な存在なのだということが見ているうちにだんだんと判ってくる。


純粋な黒、純粋な白、純粋な子供、濁った大人。
そんな登場人物が繰り広げる、ちょっと不思議な世界の物語。

テーマ : DVDで見た映画 - ジャンル : 映画

タグ : 映画 アニメ

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