2007.09.13 21:05 (木)  映画

[映画 アニメ 劇場版AIR]

噂どおり泣ける映画でした。

不可避の悲劇をエッセンスに愛を叫ぶ系の作品と言ってしまえばそれまでですが、そこに至るまでの描き方が素晴らしい。
ただしのめり込めるのは後半限定です。


公式サイト:劇場版AIR 公式サイト
公式サイト:劇場版 AIR
原作:「AIR」ビジュアルアーツ/Key(18禁PCゲーム)

<主題歌>
Lia「鳥の詩」
Lia「青空」
Lia「Farewell song」
<スタッフ>
監督:出崎統(*)、脚本:中村 誠
(*)崎の字は大->立
<キャスト>
神尾 観鈴:川上 とも子、神尾 晴子:久川 綾、国崎 往人:緑川 光


何故前半のめりこめないのか?

まず、現代(観鈴達の生きる時代)の現実感のなさが最初の取っ掛かり難さを生んでいるような気がします。

・転んでも傷一つつかない上に、いかにもアニメ的な口癖のあるヒロイン。

・飲酒運転->ドカーン、を毎晩続けてもカウルにひび一つ入らないバイク、怪我一つしない上に高校生の娘が居るようには見えない若いお母さん(どうみても20代)。

・人生に(というか人間に)悲観して投げちゃってる割に、ありえないほど良い人すぎる主人公。

・非常に狭い世界

などなど。

もともとの原作やアニメを見てきた人なら最初から補完されるのでしょうが、私のように初見だと、とっかかりは悪い。

ですが、逆にそういった現実感のなさが、ヒロインの観鈴と主人公の往人の関係に見ている人の意識をフォーカスさせる効果になっているようにも思えます。
あえて「不治の病」というキーワードを一回も言葉として出してこない、にもかかわらずどうしてもそれが頭から離れない。
そんな演出もいい感じです。

だから、最初の違和感さえクリアできれば話に没頭できますし、泣けます。

++

人を愛する気持ちが命を削る。
過去の伝承と平行して進行する現在の悲劇の物語。


話の展開は読めるし、最期が悲劇だと言うのも最初からわかりきったこととしてぱっと見て判明してしまいます。
なんていっても、裏で展開される過去の伝承をそのままなぞって観鈴達の時間が動くのですから、判らないはずが無い。

これはそうやって先の悲劇をあえて見せながら、
「人を愛する事が死に繋がる」ことを知りながら観鈴が取る選択肢を見せ付けているのでしょう。

そばに居る晴子と往人の立場から見せる。
不可避なものとして。

そういう演出なのでしょうね。

テーマ : アニメ - ジャンル : アニメ・コミック

タグ : アニメ感想 映画感想 AIR

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