2007.12.12 20:11 (水)  読書

[読書 グイン・サーガ 第118巻「クリスタルの再会」(栗本 薫)]

表紙とタイトルからも明らかなように、グインとリンダの再会がこの巻の中心です。
憂鬱マリウスやブランがどうなったのかも読む前は気になりますが、読み終わったらそんな事はすっかり忘れるくらい印象の強い再会シーンでした。

それにしても、この一年の停滞が嘘のような物語の進み方だ。




+ + +



ブランは最後まで「もののふ」でした。
最初の胡散臭さが嘘のような格好良い別れ。

にしても、グインが惚れ込んでスカウトしたのはこれでドーカスについで二人目になりますが、両者共にふられてしまうのがなんだか意味深です。

記憶をなくす前のグインはこんな事はしなかったように思うのですが、部下として欲しいと思わせる”戦士”にこうして出会う事は以前はなかったんでしたっけね。
そういえば。
イシュトヴァーンにしてもスカールにしてもカメロンにしても。
みんな指導者や王の器でしたからね。

オロは死んじゃったし。

++

マリウスの憂鬱やヴァレリウスの長口上(この人は愚痴を言い出すと止まらないのが楽しい)は置いておくとして。

グインとリンダの再会は、やはりただでは終わりませんでしたね。
手と手が触れ合ってビビッと・・・なんて。
どこの恋愛ドラマですか(笑)

この物語の最終巻が「豹頭王の花嫁」であることは作者が最初から言っている事であり、それはリンダであるという噂はファンの間ではずーっと以前から言われ続けている事なのですが、その噂を裏付けるような展開でありました。

既婚者で未亡人でありながら処女という普通ありえないリンダの初心さと天真爛漫な様子。
それが記憶のないことで苦しむグインを癒してくれそうな感じがするのがとてもほんわかとした感じにさせてくれます。
この二人の出会いから始まった物語ですし、最後もこの二人ってのがやっぱりしっくりくるよなぁと思っちゃいましたね。

それがいつになるのかは判りませんけど。
そろそろそういう方向に物語が進んでくれたら嬉しい。



最後にフロリーさんで引っぱったのが意外でした。
リンダも元々わがままお嬢様であり、引っ込み思案なレムスを見てはイライラして逆に自分が前に出るというタイプですから、フロリーみたいなおどおどした人を前にするとイラっとくるんですね。
その辺は大人になっても女王になっても変わらないなぁ、なんて思いながら読んでました。

++

次は2月発売。
栗本さんは病床でもう一冊書き上げた(凄いの一言)そうですので、その次は4月でしょう。
ですが、その次はいつになるのか判りません。

とにかく手術が上手く行くことと、元気に回復される事をお待ちしております。


著者:栗本薫(個人サイト:神楽坂倶楽部

出版社:早川書房(ハヤカワ文庫)

天狼星通信オンライン

既刊 本伝
豹頭の仮面―グイン・サーガ(1) (文庫) 栗本 薫 (著)
豹頭の仮面―グイン・サーガ(1)
栗本 薫 (著)

炎のアルセイス―グイン・サーガ(44) (文庫) 栗本 薫 (著)
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豹頭王の誕生―グイン・サーガ(70) (文庫) 栗本 薫 (著)
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星の葬送―グイン・サーガ〈88〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫) 栗本 薫 (著)
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栗本 薫 (著)


既刊 外伝

七人の魔道師―グイン・サーガ外伝(1)
栗本 薫 (著)

幽霊島の戦士―グイン・サーガ外伝(10) (文庫) 栗本 薫 (著)
幽霊島の戦士―グイン・サーガ外伝(10)
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鏡の国の戦士 (ハヤカワ文庫 JA ク 2-22 グイン・サーガ外伝 21) (文庫) 栗本 薫 (著)
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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : グイン・サーガ 栗本薫

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