2007.01.14 12:11 (日) 読書
[読書 マルドゥック・スクランブル 圧縮 燃焼 排気 (冲方 丁)]

第24回日本SF大賞受賞。
GONZOでアニメ化が進んでいたはずなのですが、中止に。
というわけで全部買って読んでみた。
これは面白い。
一人の少女が戦いの中で自分を取り戻す、いや、自分という存在を作り上げるというストーリー。
確かに映像化するにはちょっと辛い表現が沢山出てきます。
が、そういったものを下敷きにして立つ強さというか勇気というか。
主人公であるルーン・バロットの精神的成長がウフコックとの信頼関係と戦闘力の向上にもつながってゆく為に、ある意味少年漫画の王道を行く展開も持ち合わせているので、SFとしてではなく普通に読んでも楽しめる作品であると思います。
第1巻 圧縮 =その執念は、発火点を超える 自らの存在証明を賭けた少女とネズミの戦い
第2巻 燃焼 =その激情に、銃は血を流す ウフコックと乖離したバロットは”楽園”へ
第3巻 排気 =その涙とともに、少女は歩む バロットはカードに、ウフコックは銃に賭けた
という3巻構成で読み応え十分。
=の後は帯の文句です。
第2巻の解説が判りやすいので一部引用します。
一部省略及び改行などの変更をしてますのでご了承ください。
ということで、自らの殻に閉じ篭り自らの存在を捨てたバロットがシェルに捨てられ、ウフコックと出会い、”何故自分なのか”という自分探しを開始する物語。
途中、1巻分くらいを費やして繰り広げられるカジノでの戦いはまさに手に汗を握る熱さ。
なぜSFでカジノ?という気もしないでもありませんが、ここでバロットは大きく成長し、今までウフコックにべったり寄りかかっていたのが、ある意味自立した存在になります。
手袋を外すシーンがその象徴。
その過程が手に取るようにわかるこのカジノシーンはこの小説の中核。
一方ウフコックもまた、自分の存在と生きる価値をバロットに見出すんですね。
バロットの保護者という立場から、共生者へとその立場を変化させていく。
はたから見ればウフコックはただの武器。
武器として使われなければその存在意義は失われる。
だからといって彼はバロットに戦いを薦める事は決してしない。
でも、バロットは彼を手に戦うことを選んだ。
この二人の信頼関係もまたこの物語の重要な部分であります。
続編は、敵役のボイルドが主人公?の”マルドゥック・ヴェロシティ”。
この話の過去、かつてウフコックとボイルドが組んでいたころのお話。
既に買ってあるので今から読むのが楽しみです。

マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (文庫)
冲方 丁 (著)

マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (文庫)
冲方 丁 (著)

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (文庫)
冲方 丁 (著)

マルドゥック・ヴェロシティ 2 (文庫)
冲方 丁 (著)

マルドゥック・ヴェロシティ 3 (文庫)
冲方 丁 (著)

第24回日本SF大賞受賞。
GONZOでアニメ化が進んでいたはずなのですが、中止に。
というわけで全部買って読んでみた。
これは面白い。
一人の少女が戦いの中で自分を取り戻す、いや、自分という存在を作り上げるというストーリー。
確かに映像化するにはちょっと辛い表現が沢山出てきます。
が、そういったものを下敷きにして立つ強さというか勇気というか。
主人公であるルーン・バロットの精神的成長がウフコックとの信頼関係と戦闘力の向上にもつながってゆく為に、ある意味少年漫画の王道を行く展開も持ち合わせているので、SFとしてではなく普通に読んでも楽しめる作品であると思います。
作者サイト:tow_ubukata(Flash必須)
第1巻 圧縮 =その執念は、発火点を超える 自らの存在証明を賭けた少女とネズミの戦い
第2巻 燃焼 =その激情に、銃は血を流す ウフコックと乖離したバロットは”楽園”へ
第3巻 排気 =その涙とともに、少女は歩む バロットはカードに、ウフコックは銃に賭けた
という3巻構成で読み応え十分。
=の後は帯の文句です。
第2巻の解説が判りやすいので一部引用します。
一部省略及び改行などの変更をしてますのでご了承ください。
「マルドゥック・スクランブル」は戦うことについての物語である。
主人公の一人である十五歳の少女バロットは、戦うことを放棄した存在だった。
そして、彼女が、自己を取り戻すことが、戦うことを取り戻すことになる。
もう一人の主人公、ウフコックは、武器である。
戦うこと以外に存在する価値が無い。
仇役のシェルは、自己を消去することで存在証明をするというキャラクターである。
自分で戦うよりも、他人に戦うことをゆだねていく。
彼の依頼を受けて、バロットとウフコックと戦うボイルドは、戦闘機械のような男である。
戦うことの中で、感情を失い、そのことが、自己表現となっている。
こうしてみると、主要な登場人物たちは、戦うことと、自己の存在が、どこかでリンクしていることがわかる。
ということで、自らの殻に閉じ篭り自らの存在を捨てたバロットがシェルに捨てられ、ウフコックと出会い、”何故自分なのか”という自分探しを開始する物語。
途中、1巻分くらいを費やして繰り広げられるカジノでの戦いはまさに手に汗を握る熱さ。
なぜSFでカジノ?という気もしないでもありませんが、ここでバロットは大きく成長し、今までウフコックにべったり寄りかかっていたのが、ある意味自立した存在になります。
手袋を外すシーンがその象徴。
その過程が手に取るようにわかるこのカジノシーンはこの小説の中核。
一方ウフコックもまた、自分の存在と生きる価値をバロットに見出すんですね。
バロットの保護者という立場から、共生者へとその立場を変化させていく。
はたから見ればウフコックはただの武器。
武器として使われなければその存在意義は失われる。
だからといって彼はバロットに戦いを薦める事は決してしない。
でも、バロットは彼を手に戦うことを選んだ。
この二人の信頼関係もまたこの物語の重要な部分であります。
続編は、敵役のボイルドが主人公?の”マルドゥック・ヴェロシティ”。
この話の過去、かつてウフコックとボイルドが組んでいたころのお話。
既に買ってあるので今から読むのが楽しみです。

マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼 (文庫)
冲方 丁 (著)

マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (文庫)
冲方 丁 (著)

マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (文庫)
冲方 丁 (著)

マルドゥック・ヴェロシティ 2 (文庫)
冲方 丁 (著)

マルドゥック・ヴェロシティ 3 (文庫)
冲方 丁 (著)
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